第9回 「世界を知ろう」 ブルガリア共和国 REPORT
2010年7月17日(土)15:00pm〜17:00
祖師谷国際交流会館 2F会議室
ゲスト :
参加人数 :
コーディネイター :
ゲオルギエヴァ イヴァ(Iva Georgieva)さん
23名 (一般 14名、留学生 3名、関係者 6名)
松村拓也さん


<ゲスト紹介>
 イヴァさんは来日2年。現在東京大学大学院で科学哲学という難しい研究をされている才媛ですが、優しい物腰と穏やかで思慮深い話し方が素敵な方。ご両親の影響と日本のアニメに魅了され、憧れの日本にいらしたという。バラとヨーグルトで知られるブルガリアの魅力を様々な角度から紹介していただいた。

第1部 共通インタビュー
(1)名前の紹介ゲオルギエヴァは祖父の名。結婚すると夫の名字を名乗る。ブルガリアでは皆それぞれ自分の名前に由来した日があり、イヴァは"柳"という意味なのでイースターの頃の「花と木の日」にお祝いをする。
(2)家庭訪問
首都ソフィアへはモスクワを経由。イヴァさんの家はソフィア郊外の飛行場の近くにあり、ソフィアに多く見られる20階建ての近代的なアパート。旧ソ時代に多く建てられたものだそうだ。
(3)暮らしの様子
仕事は9時位から始まり遅刻する人も多いが、夕方6時半頃までには帰宅し、家族揃って夕食。夜はTVを見たりして過ごす。新年を皆で祝い1年が始まる。学校は9月、大学は10月から。夏休みは長く、3か月ほどある。
(4)食べ物主食はパン。ヨーグルトは料理にもよく使われ、自家製も多い。普段は豚肉をよく食べるが、イースターには羊を焼く。マクドナルド、ケンタッキーに加え、最近寿司レストランが見られるようになった。
(5)仕事人気のある仕事は弁護士、医者、公務員など。田舎から職を求めてソフィアに出てくる人が多いが、生活に余裕があれば早目にリタイアして自然に囲まれた田舎暮らしをする人もいる。
(6)お金1レフ=80円位。スイカ2〜3レフなど果物や野菜は安い。若い会社員の月給が600レフでアパート家賃が400レフであることを考えると、若者にとって生活は大変。日本のようにドライブというレジャーはないが、スポーツカーでレストランに行ったり海に出かけたりするそうだ。
(7)遊び
金曜の夕方は仲間と居酒屋に行き夜遅くまで楽しんだり、自然に恵まれているため、休みには田舎に出かけたり、故郷に戻って家族と過ごしたり。夏はプールや海で泳ぎ、10〜2月の雪の季節はスキー等が楽しめる。
(8)夢
ブルガリアの経済状態はまだあまり良くないので、治安の点で不安なところもあるが、国は比較的平和だと思う。イヴァさんの夢は日本に来ることだったが、それは叶ってしまった。憧れの日本に来た時の感想を伺うと、来日早々(2008年)に「秋葉原の事件」があり、とても驚いたそうだ。


第2部 イヴァさんによるブルガリアの紹介
 「ヨーグルトだけではない」というタイトルで、ブルガリアの様々な魅力をお話しいただく。
 バルカン半島に位置し5つの国と黒海に囲まれ、人口750万人、国土11万Km?(日本の1/16)は北海道とほぼ同じ緯度。気温は−20℃〜40℃位と寒暖激しく、豊かな自然の中四季折々の風景が美しい。国家の紋章は3匹のライオンで通貨のレフはライオンの意味。ブルガリア語は9世紀に発展し独自のキリル文字を用いる。首都ソフィアはヴィトシャ山の麓にあり、古い街並みと新しいものの調和がとれた大変綺麗な町。その他バルカンで最も高いリラ山(2925m)と七つの湖、1000年の歴史を持つ壮麗なリラの修道院、伝統的な家と古い橋の町コプリフシュティツァ、黒海に点在するリゾート地、黄金の王の仮面が出土したことで有名なトゥラシアン遺跡、また伝統行事ではバラ祭り以外にも3月1日のマルテニツァ、熱い炭の上を裸足で踊る祭りや冬の祭クケリ・・・と魅力いっぱいの国で、思わず行ってみたくなる。最近相撲で名を上げた"琴欧州"も紹介され、ぐっと親近感が湧く。日本との違いで面白いのは、「はい」と「いいえ」の仕草が逆であること。日本では資料も少なくあまり知られていないブルガリアの姿がイヴァさんの発表でとても身近に感じられるようになった。最後にボイジャーに乗って宇宙を旅したブルガリア民謡を聴かせてもらい、どこか日本の旋律に似たその独特の響きに心をすっかり奪われてしまった。

<休憩>
 「黒い子」を意味するヨーグルトとココアのケーキ"ネガルチェ"に、お茶はお代わり自由でカモミールティ、ローズティ、紅茶が今回のティタイム。ネガルチェはしっとりとした食感にココナッツとシナモンがアクセントとなり、とても美味しかった。

第3部 交流会  皆さんからの質問
 今回の参加者には大学生さんなど若い世代の方も多く、ユニークな質問も飛び交い、和やかなものとなった。日本の男性は?との問いに「女性っぽくて(BFとして紹介したら)おばあちゃんがびっくりするかも」と。日本のアニメでお薦めは?「押井守の攻殻機動隊」でイヴァさんの研究分野にも関連があるそうだ。アニメが好きというと日本では"オタク"のイメージがあるが、ブルガリアではむしろ外国文化に精通していると見られる。日本の良いところは真面目で働き者であることだが、反面残業までして働くのは理解に苦しむ。ブルガリア人は遅刻をしても寛容で皆優しいとのこと。イヴァさんの趣味はモダンバレーやラテンダンス、サルサ、油絵や生け花と、勉強で忙しいのに多才な一面も見られた。今回は遠く仙台から新幹線で来られた方もおり、ささやかなこの活動の持つ魅力が少しずつ拡がっているようでとても嬉しく思われた。














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